我らがホームタウン、市境を代表する小田急バス鷹53系統のダイヤ改正が発表された。
小田急バスマニア的には、深夜の循環系統「鷹60」の新設がトップニュースかと思う。朝夕ラッシュ時運行の鷹59を逆回りにしたものだ。しかし市境住民には縁遠い。
早朝便新設
市境付近に住んで10年近くになる。この間、ダイヤ改正は何度か経験しているが、微調整だけでほとんど手直しはないという印象だった。最近の改正では三鷹駅前乗り場の再編(鷹56との乗り場共用化)でラッシュ時の等間隔運転が崩れてしまい、個人的には「改悪」だと思っていた。
今回も微調整といえばそうなのだが、平日ダイヤについては特筆すべき改正点が2つあった。
まず1点目は、平日5時台に上りが1本新設されたことだ。市境発は5時37分で、三鷹駅に着いても6時前。始発便としては実に45分の繰り上げとなる。
市境の朝といえば、小田急バス社員輸送用と思しき謎の無印系統(新小金井駅~武蔵境営業所~武蔵境駅南口)があり、これを活用することで武蔵境駅に出ることはできる。しかしこの系統の始発は5時47分であり、今回新設された便はここからさらに10分繰り上がっている。
土日祝は運転されないこの早朝便だが、その代わり土日祝は、例の無印系統が1便増発されている。市境発は5時42分で、こちらも既存の便の10分前に増便だ。小田急バスの勤務シフトが変わったのだろうか。
朝の上りが増便
次に2点目。混雑していた朝7時台後半の上りが手厚くなった。
三鷹駅前の乗り場が変更になる前、朝8時前後の市境発の便はおおむね15分間隔で出ていた。
これが乗り場変更により若干ずれ、7時30分の次が47分と、17分も間隔が空いてしまった。この便に乗ったことはほとんどないが、雨の日などは壮絶な混雑になっていると思われる。一方、8時台に入ると01分、13分、23分と間隔が詰まり、見ていると朝ラッシュとしてはかなり空いている。
このアンバランスが今回改善され、7時台が01、16、33、42、50、58分、8時台に入って07分、27分、43分と、ピーク時にバスを集中投入しようという意図が鮮明になった。7時33分から8時07分までの並びは圧巻で、鷹53史上最強の布陣といえるのではないだろうか。
朝ラッシュ時の増便のあおりで、16時台の上りが1便減となり、最大28分も間隔が空くことになったが、この時間帯の上りの利用者は多くないから特に問題はなかろう。
夜の下り、わずかに繰り下げ
一方、下りについては大幅な変化は見られない。朝7時台の発車時刻が若干大き目にズレているが、これは上り増便に対応するためと思われる。20時台以降の「元・回送便」は1分たりとも変更なしだ。
唯一特筆すべきは、平日の最終便が22時30分から32分へ、2分繰り下がっている点。この2分が影響する場面がどれほどあるかは分からないが、ともかくこれも改善といえるのではないだろうか。
一応、歴史的価値を狙ったサイトのため、改正内容を表にまとめておいた。