サイト開設にあたって

プロローグ

もう10年ほど前のことになる。当地に引っ越してきた私は、新居近くにあるバス停の名前に軽いショックを覚えた。

その名は「市境」。

バス停につける名前がない、という話は田舎では時々耳にする。ランドマークに事欠いて「○○宅前」「自動販売機前」などという名前をつけてしまったバス停のことが話題になることもある。「市境」とは、これと同レベルではないか! しかも目に見えないランドマークである。

ここは東京都三鷹市。新宿から直線距離で15km程度という、都心から決して遠くない地域である。その実態がどうであるかは本サイトで明らかになっていくだろうが、ひとまずバス停の名前は「市境」である。

あれから月日が流れたが、長く住んだだけのことはあり、地域に対してそれなりの愛着が出てきた。また、地理的なこと、乗り物的なことが元々好きだったので、あれこれ人に語りたいことも出てきた。

市境から全世界へ、市境情報をお届けしたい! それが本サイトを開設した動機である。

本サイトの目指すもの

本サイトは、基本的に「市境」付近、すなわち東京都三鷹市の北西部に関する情報を書き連ねていく予定である。
そして最終的には、物好きにもこの地域について検索した方に何らかの資料的価値を提供し、「情報があってよかった」と思ってもらえることを期待している。

インターネットがこれだけ普及、発達し、たとえばGoogleストリートビューではここ数年の自宅前の風景の変遷を簡単に見られるようになった。
しかし、見つかりそうで見つからない情報というのも依然として存在する。たとえば、近所のセブンイレブンが閉店したのはいつだったか? 市境のバス停のポールが新しくなったのはいつだったか?などという情報は、たぶんネット上には見当たらない。
こういう、一見くだらない情報を蓄積していきたいのである。その結果、何の役に立つかは分からない。しかし自分の経験上、思わぬ情報が思わぬ役に立つことは、しばしばあるものだ。

基本は「今」の情報をタイムリーに書くことだが、過去のことをわざわざ調べて書くことも時々あると思う。

対象とする場所、ジャンルなど

若干の前言撤回になるが、当サイトでは「三鷹市北西部に住む人の生活圏」に関する情報を扱っていく予定である。つまり、必ずしも三鷹市北西部に限らず、三鷹駅周辺だったり中央線だったり、そういった地域の情報も扱っていく。

またジャンルについては、私の興味のある分野に偏る見込みである。具体的にはバス、電車などの乗り物、道路や地名など地理関係の話、多少の店舗情報(主に食べ物関係)などを書こうと思っている。趣味でやっているサイトなので、興味のないことは書かない。

なお、最初におことわりしておくが、当サイトでは境界線そのものについての情報はあまり発信しない予定だ。世の中には市町村境そのものを趣味とする方もいらっしゃるようで、私自身も平均以上の興味は持っているほうだが、それに特化したサイトではないので念のため。

ところで、バス停の名前について

小田急バスのバス停の名前は「市境」だが、同じ場所にある京王バスのバス停は「三鷹市境」となっている。京王バスには他にも市境と名の付くバス停があるのであろうか? ともかく、ドメイン名の「mitaka-shizakai」は京王バスのバス停名を意識してつけたものである。

ところが、実際に京王バスに乗ると、車内の放送ではこのバス停名が「みたかしさかい」と読み上げられている。市境のことを「しさかい」と読むのはやや不自然なように思うし、「境」という地名があるわけではない(武蔵野市にはある)。不思議だ。

さらに、小田急バスには「市境」をある意味上回る「県境」というバス停があることが分かった。稲城市と川崎市の境界(都県境)付近にあたる。
ただこのバス停、地図を見ると境界線からは500mほど離れている。実際に都県境を越える前にもう一つバス停があり、強いていえばそちらが「県境」という名前にふさわしい。

ともあれ、1社で「市境」「県境」が揃うのは偶然とは思えず、この命名は小田急バスの趣味なのだろうか。

著者

名乗るほどの者でもないので、本サイトでは「shizakai-oyaji」というユーザ名にしている。オッサンですので、無駄な期待や妄想は不要。

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